ねこのすっぱ抜きサラダ 時空の彼方へ あさのあつこ 書評
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時空の彼方へ あさのあつこ 書評

光と闇の旅人 Ⅱ 時空の彼方へ (ポプラ文庫ピュアフル)
ポプラ社(2010-11-05)
売り上げランキング: 70484

6点
江戸時代、仕立師の母と二人暮らしの少女おゆき。母は闇を恐れ、日没後に外出することを厳しくとがめていた。そんなある日、同じ長屋で暮らすおふみが惨殺死体となって発見される。母はおゆきを連れだって長屋を発ち、逃げるように引っ越しを繰り返した。そんな二人の元に、かねてから世話になっていた江島屋から使いがやってきた。いわく、江島屋の一人娘が奇病に倒れ、おゆきを呼んでいるのだという。不穏な空気を感じながらもおはるのもとに向かったおゆきだったが、そこに待ち受けていたものとは……? 光と闇の旅人シリーズ第2巻!

時代小説というのはあまり読まないのだが、読みはじめるとどっぷり浸かってしまうことがある。半村良がそうだった。半村良の伝奇小説は重厚で読むのに苦労することがあるのだが、本書はヤングアダルト系なのですらすら読める。あさのあつこがものした時代小説というと弥勒の月が有名だが、それらの作品にも興味を抱く良いきっかけになった。
本書の主人公おゆきは、前作にも登場した人語を話す猫である。おゆきははじめから猫だったわけではなく、長屋に暮らすただの町娘だった。女手ひとつで自分を育ててくれた母親の力になろうと、言いつけを守り、家事に精を出す献身的な娘である。しかし、運命の歯車は、彼女を否応なく事件に巻き込んでいく。
おゆきは、前作の主人公・結祈とは対照的に、強い意志を持ったヒロインとして描かれている。この二人にくわえて、次回作では結祈の弟である神楽に焦点をあてることになるのだろう。この3人がどうやって闇の住人を退治するのか? 敵に対して感情移入をしてしまう結祈の決断が鍵を握っているものと思われる。
シリーズは3巻をもって完結するらしいのだが、結末を急がず、もっとじっくり作りこんでもいいのではないだろうか。この魅力的な作品世界を、もっと長く味わいたいのです、はい。

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