六花の勇者3 山形石雄 感想
六花の勇者 3 (六花の勇者シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
posted with あまなつ on 2013.05.01
宮城
集英社(2012-11-22)
売り上げランキング: 9131
集英社(2012-11-22)
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6点
分裂する六花の勇者たち、果たして偽者は誰なのか?
人質にされた勇者を救うべく、術者のあとを追う一行だったが、意外な人物が彼らの前に立ちはだかる。パーティーを抜けた勇者、同盟を結ぼうと提案してくる凶魔、凶魔同士の内乱といった、謎が謎を呼ぶ物語! 目まぐるしく展開する謀略・知略の数々。凡百のファンタジーとは一味ちがうシリーズ第三弾!
ミステリー色の強いファンタジーとして読んでいましたが、今回はサスペンスに近いという印象。人質を取られた勇者が仲間たちの元を離れ、孤軍奮闘するという筋書きになっている。
凶魔の特殊能力が物語の鍵になっていますが、ミステリーとして読んでいると反則気味の設定で、これまでの二作と比べると説得力に欠ける。
しかし、仲間同士の絆を深く掘り下げてあるし、一枚岩ではない凶魔の勢力図が明らかになり、ファンタジーとしては良い試みだったのではないでしょうか。ラストで示唆された大いなる謎にも期待大です。
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