ねこのすっぱ抜きサラダ 2011年09月

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空の中 有川浩 書評

 6・5点

 高度2万メートルに何かいる__テスト航行中の旅客機が爆散したのと同じ空域で、今度は自衛隊の戦闘機が”見えない何か”に衝突した。
 ちょうどその頃、高知の高校生・斉木瞬は、見たこともないクラゲ状の生物を発見。幼馴染の佳江とともに家に持ち帰る。餌は何かと試案しているところに、思ってもみない訃報が入る。爆発した戦闘機のパイロットこそ、瞬の父親だったのである。悲しみにくれる瞬は、ふとしたことから、謎の生物と携帯電話によって意思疎通がはかれることに気づく。
 事故調査委員・春名高巳は、戦闘機事故の生存者である武田光稀の元を訪れる。戦闘機は何かにぶつかった、2万メートル上空に何かいる__その証言は、人類が経験したことのない未知との遭遇の端緒にすぎなかった。

 評判が高いというのは知っていたが、ここまで面白いとは思わなかった。バリバリのSF、有川版「ソラリスの陽のもとに」といった感じ。もしくは、マイクル・クライトンの「スフィア」をも彷彿とさせる、ファースト・コンタクトものの傑作である。有川浩というと、キャラクター造形に秀でた作家であるが、本作でもその手腕が大いに揮われている。最初のうちは、事故調査委員の高巳がチャラくてうっとおしいと思っていたが、このキャラクターのおかげで物語が重くなりすぎなくて済んだのだろう。まるでパトレイバーのような軽快な作風で、最後まで飽きることなく、一気に読み進めることができる。
 ただ、もっとシリアスに描いた方が良かったのかな、と思う箇所もある。主人公・瞬のキャラが弱く、家を出る動機もあいまいだった。もっとそこら辺を深く掘り下げた方が良かったんじゃないかと穿ってみたりして。。。そうなってくると、今度は逆に、高巳のキャラクターが物語から浮いてしまうのか。。。とかなんとか、変に勘ぐってしまうのが悪い癖なのです。
 シリアスな設定なのに軽妙な物語、SFなのにきっちり青春グラフィティになっているという有川浩独特の世界。「塩の街」から確実に上達しているな、と思わせてくれる470ページでした。

   

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SF・ファンタジー系の小説、漫画、映画のレビューおよび、8匹のねこが生息するペットブログを展開中☆

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採点は10点満点です。
6・5点以上がおすすめ。
6点は佳作。
5・5点は好みによる、といった感じです。

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