レジェンド 伝説の闘士ジューン&デイ マリー・ルー 書評
レジェンド: 伝説の闘士ジューン&デイ (新潮文庫)
posted with あまなつ on 2012.06.15
Marie Lu
新潮社(2012-05-28)
売り上げランキング: 126935
新潮社(2012-05-28)
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6.5点
2130年。アメリカは大洪水によって東西に分断され、共和国とコロニーに分かれて紛争状態にある。独裁者エレクターに支配された共和国で、エリートの少女とおたずね者の少年が出会い、冷たい運命の歯車にからめとられていく。追う者と追われる者が展開するスリリングな頭脳戦、家族にささげる無償の愛と残酷な別れ……。巨大な陰謀に巻き込まれた少年たちの活躍を描く恋と冒険の物語開幕編。
「戦え! 15歳! 『AKIRA』の近未来で、犯罪少年(ロミオ)と天才少女(ジュリエット)が出逢う。恋とスリルの米国版『No.6』、堂々開幕」(大森望)
帯の惹句にもあるように、あさのあつこ『No.6』のアメリカ版といったおもむき。率直に言って面白いです。AKIRAの要素は感じませんでしたが、訳者があとがきで語っているように、まだまだ物語は大きく変貌する可能性を秘めている。
アメリカでは2013年1月に続編が出るんだとか。もうすでに書きあがっているらしいから、訳書もすぐに出るのではないだろうか? どうなの、新潮社さん。
スピーディな展開、異質な舞台設定、巨大な陰謀、心揺さぶる巧みな心理描写と、見どころはたくさんある。新進気鋭作家の冒険譚をリアルタイムで追いかけるチャンス! お見逃しなく!

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