ねこのすっぱ抜きサラダ 柏葉幸子

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帰命寺横丁の夏 柏葉幸子 書評

帰命寺横丁の夏
帰命寺横丁の夏
posted with あまなつ on 2012.03.21
講談社(2011-08-09)
売り上げランキング: 44530

6・5点
クラスに見知らぬ女の子がいる……。いや、知らないわけじゃない。真夜中に自分の家から現れた白い着物の女の子だ。だけどみんなは、彼女がずっと前からクラスメートだったと信じて疑わない。彼女のことを覚えていないのは自分だけらしい。はたして彼女の正体は!?

少女の正体を知ったカズは、彼女を守る決意を固める。帰命寺横丁という旧町名に秘められた言い伝えが本当なら、彼女の命運の鍵を握っているのは自分だけ。カズは、少女のために自分に何ができるのか考え、懸命に駆け回るのだった。
注目すべきは、本書に登場する作中作の存在だ。人身売買によって魔女に売られた少女が自由を取り戻すまでを描いたファンタジー小説である。未完のままほったらかしにされていた作品を完成させるため、自力で作者を探し出して頼みこむ。その姿が作者の心境に変化をもたらし、作中作と本編が互いにリンクし合うようなかっこうで結末をむかえる。
誰かのために何かを成し遂げることの素晴らしさが描かれている。

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地下室からのふしぎな旅 柏葉幸子 書評

新装版 地下室からのふしぎな旅 (講談社青い鳥文庫)
杉田 比呂美
講談社(2006-04-15)
売り上げランキング: 53217

6・5点
薬局を営むチエおばさんの家におつかいにきたアカネ。家の地下室から錬金術師が現れて、「自分はとなりの世界からやってきた」と言い出した。どうやら地下室には異世界に通じる秘密の出入り口があるらしい。以前この家に住んでいた家主とのあいだで結ばれた”契約”とやらをたしかめるために異世界を訪れたアカネだったが、案内役の錬金術師はさらわれるわ、チエおばさんは暴走するわで大わらわ。はたして無事にトラブルを解決し、元の世界に戻れるのか? アカネの冒険が幕を開ける。

地下室が異世界につながっている。クローゼットが異世界に通じているというナルニア国物語を思わせる設定で、魔法や独特なギルドに支配された世界を冒険するというファンタジー小説。王権をめぐる戦争が繰り広げられるというような派手な展開はありませんが、キャラクター造形が面白いのでぐいぐい物語に引き込まれる。チエおばさんと錬金術師のやりとりは、コナン・ドイル失われた世界におけるチャレンジャー教授とサマリー教授の関係によく似ている。そんな二人に振り回されながらも、「自分がしっかりしなくちゃ」とばかりに奮闘するアカネの姿が微笑ましい。小学生向けの内容ではありますが、じゅうぶん楽しめました。

霧のむこうのふしぎな町 柏葉幸子 書評

霧のむこうのふしぎな町 (新装版) (講談社青い鳥文庫)
杉田 比呂美
講談社(2004-12-16)
売り上げランキング: 10411

6・5点
おとうさんのすすめで霧の谷を訪れたリナ。深い霧に包まれたかと思うと、森の中に小さな町があらわれる。下宿屋だというピコット屋敷のおばあさんはたいへんむずかしい人で、「働かざる者食うべからず」をモットーに、リナに仕事を押しつける。
めちゃくちゃ通りの気のいい住人とのやさしい交流を描く名作ファンタジー。

千と千尋の神隠しに影響を与えた、ファンタジー永遠の名作」という惹句にもある通り、ピコットさんには湯ばあばの面影があるし、仕事をしなければ世話をしないという設定や、人語を話すオウム、気の弱いトラ、つぼにされていた怠け者の王子といったキャラクターも千と千尋に活かされている。
日本のファンタジーの源流にして、すでにこんなにも完成度の高い作品があったのだということに驚いた。大人が読んでもほんわかとした気持ちになれるし、小学生がはじめて読む小説としても最適。きっと、自らすすんでお手伝いをしようという気になってくれるはず。もっと早く出会いたかった作品です。

つづきの図書館 柏葉幸子 書評

つづきの図書館
つづきの図書館
posted with あまなつ on 2012.02.18
山本 容子
講談社(2010-01-15)
売り上げランキング: 73208

6点
誰しもお気に入りの一冊というものがあるはずですが、本の方にもお気に入りの読者というものがあって、読者のその後を知りたがっているとしたらどうでしょう?
病床のおばに言われてなかば強引に帰郷させられた桃さん。おばの杏さんに紹介された図書館につとめることになったものの、彼女の前に現れたのは、「裸の王様」その人だった。
絵本とこと世をつなぐ不思議な本を手にした桃さんだが、次々に絵本のキャラクターが現れて、あわただしい日々を送ることに。彼らが捜しているのは、昔自分の本を読んでくれた子供たち。桃さんは、わずかな手がかりから子供たちを探し出し、”読者のつづき”をつきとめる。

小学校低学年向けの児童文学だが、作中に登場する”読者”には家庭のしがらみなんかがあって、子供にこれらの事情がわかるものだろうか、などと変に勘ぐってしまった。しかし、案外子供でもそこら辺の事情をのみこめるものなのかもしれない。自分の子供時代はどうだっただろう? すっかり忘れてしまった。あるいは、こういった子供子供していないところが作者の人気の秘密なのかもしれない。
作者は多数の著書をものしており、様々な賞を受賞している。なかでも最近話題になったのは、「霧のむこうのふしぎな町」で、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」に大きな影響を与えたことで知られている。

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SF・ファンタジー系の小説、漫画、映画のレビューおよび、8匹のねこが生息するペットブログを展開中☆

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採点は10点満点です。
6・5点以上がおすすめ。
6点は佳作。
5・5点は好みによる、といった感じです。

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