ねこのすっぱ抜きサラダ 国内作家
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闇の眷属 作えんまる

邪馬台国の研究をしている考古学研究室の元に、高エネルギー研究所の敷地内から新たな遺跡が発見されたという報せが届く。
先に遺跡へと派遣された先遣隊はしかし、発掘作業の途中で謎の集団失踪に巻きこまれてしまい消息を絶つ。
警察は辺り一帯を封鎖し、一切の情報を遮断した。
規制線を越えて遺跡に向かった主人公たちはそこで神話の世界に登場する禍々しい怪物と対峙する。
はたして先遣隊の身になにが起きたのか? 異形の化け物たちの正体とは?
記紀に材を取った異形のSFアクションホラー

えんまる渾身の一作となっております。
日本でエイリアンのような物語を作れないかと試行錯誤して書き上げました。
日本最大のミステリー・邪馬台国について調べておりましたが、今回の舞台はそれよりやや昔という設定になっています。
邪馬台国建国前夜、神話の世界でなにが起きたのか?
実際に記紀に登場する邪神たちとの闘争が描かれています。
SFではありますが、難しいことは書かれていませんのでお気軽に読んでいただけるかなと思います。
普段は他人の作品を偉そうにレビューしていますが、実際に書くとなるとその苦労たるや実にたいへんでした。
苦労の末にやっとできあがった我が子をぜひみなさまにも読んでいただけたらなと思っています。
今ならkindle unlimitedで無料で読めるようです。
今一このシステムがよくわかっていませんが、通常300円で購入できるようになっています。
kindleユーザーの方はぜひご購入していただければ幸いです。



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theme : オリジナル小説
genre : 小説・文学

tag : SF ホラー 邪馬台国

カムパネルラ 山田正紀



6点
宮沢賢治の研究者だった母を失ったぼくは、母の遺言通り遺灰を散骨するため岩手県へと向かった。
ふと気がつくとぼくは雨の中、賢治が亡くなった昭和8年の花巻に迷い込んでいた。
そこで出会った人々はぼくをジョバンニと呼び、それだけでなく、銀河鉄道の夜の中で亡くなったカムパネルラを殺した犯人だと名指しする。
なぜカムパネルラは死ななければならなかったのか?
物語は思わぬ真相に向かって突き進んでいく。

舞台は思想統制の敷かれた日本から昭和8年の花巻へ。
そこでは宮沢賢治が作り出したキャラクターが実在していて、ぼくはジョバンニと呼ばれている。
物語の前半はカムパネルラ殺しの謎を追うミステリーで、途中からジョージ・オーウェル1984年ばりのディストピア小説に変貌する。
銀河鉄道の夜第4次稿から消えたブルカニロ博士、物語の中でなぜカムパネルラが死ななければならなかったのかといった謎が絡み合い、宮沢賢治が銀河鉄道の夜を改稿した理由を独自の視点で浮き彫りにしていく。
銀河鉄道の夜をこんな風に解釈したのは山田正紀がはじめてではないだろうか。
もう一度原作を読んでジョバンニに会いたくなる、そんな作品です。

theme : SF
genre : 小説・文学

tag : SF レビュー 感想

須永朝彦小説全集 須永朝彦 感想


6点
本書は、歌人、作家、批評文学者、アンソロジストでもある須永朝彦の小説集です。
著者は当代きっての耽美派作家であり、収録作品全体に怪しい雰囲気がみなぎっている。
それは江戸川乱歩のような猟奇性であったり稲垣足穂のロマンチシズムを彷彿とさせる、怪しい、しかし美しいイメージの奔流である。
天使を扱った作品群や「ババリア童話集」のような怪異譚、中世日本を舞台にした話などが収録されているが、なかでも秀逸なのは、冒頭に置かれた「就眠儀式」という一連の吸血鬼モノだろう。吸血鬼小説にはつきものの昏いゴシック小説をベースに、同性愛という禁断のテーマをもりこんだ耽美小説の粋をきわめた作品群です。
全編旧仮名遣いで書かれているため一見読みづらいと思いがちですが、これが作品世界をよりいっそう際立たせているのでさほど気にならない。
ただ、価格が高いだけに、なかなか手が出せない向きもあるだろう。
そのときは、就眠儀式という単行本があるそうなので、そちらをおすすめします。
なんでもひじょうに凝った造りの本なのだとか。お試しあれ。

theme : 最近読んだ本
genre : 本・雑誌

tag : ファンタジー 感想

奇譚を売る店 芦辺拓 感想


6・5点
本書は6編の短編で構成されている。
どれも奇妙な味わいの作品ばかり。
“また買ってしまった”
物語はこの一文からはじまる。
古本屋でめぐりあった奇妙な古書をめぐる6つの物語。

帝都脳病院入院案内……明治時代に創設された精神科病棟のジオラマ造りにとりつかれた男の話。
這い寄る影……駄作中の駄作を書いた小説家に魅入られた末に待っていたのは……?
こちらX探偵局/怪人幽鬼博士の巻……子供時代に読んでいた漫画誌を集めるうちにたどりつく結末とは?
青髯城殺人事件映画化関係綴……異端ミステリの映画シナリオを発見した男の前に現れたのは、昔と変わらない若々しい姿の女優だった。
時の劇場・前後篇……何者かに追われるようにして逃げ込んだ古本屋。そこでたまたま手にした本には自分の一族の歴史が描かれていた。
奇譚を売る店……「奇譚を売る店」を買った男が店に戻ると、そこには……。

世にも奇妙な物語」で扱われていそうなエピソードがずらり。
どれも30頁ほどなので、ちょとした空き時間にも読めてしまう。
巧みなリーダビリティーであっと言う間に読了してしまいました。
秋の夜長に本書をひもとき、不思議な味わいを嗜めてみてはいかがでしょうか。

theme : 最近読んだ本
genre : 本・雑誌

tag : ファンタジー 感想

ぶるうらんど 横尾忠則 感想


6・5点
美術家・横尾忠則が描く幻想小説集。
芸術家として名を馳せる著者であるが、解説にいわく、「私がこれと目をかけた新人は必ず見事な作品を書」くのだと自負する瀬戸内寂聴氏からのすすめで小説を手がけるようになったのだという。
著者が72才のときに(2007~8年)書かれ、泉鏡花賞を受賞したというのだから、その多才さと、手がける作品のクオリティーの高さには目をみはるものがある。

ぶるうらんど……四作の短編からなる連作。死後の世界に暮らす老夫婦だったが、ある日突然妻だけが上位世界に昇華されてしまう。一人取り残された老小説家は、途方に暮れて一人奇妙な世界をさまようのだが……。
読んでいて想起したのは、千と千尋の神隠し
どこかノスタルジックな雰囲気が心地良い。
独創的な世界構造と登場人物の妙、トリッキーな構成にはアッと驚かされる。

ポルト・リガトの館……シュールレアリスト・ダリと面会することになった画家・唯則だったが、目の前にいるダリはすでに死んでいるのだという。はたしてこれは夢か現か? 時間と空間を超越した物語。
会話から着想まで、すべてにおいてシュールレアリスム。著者は実際にダリに会ったことがあり、相当ひどい扱いを受けたらしい。

パンタナールへの道……南米に横たわる大湿原を横断するバス。たまたま乗り合わせた元夫婦を通して、女から見たジェンダーと男から見たジェンダーが交錯する。大冒険の果てに待ち受けるラストにハッとさせられる。

スリナガルの蛇……インド・カシミール地方へとやってきた彫刻家とカメラマン。そこで出会った不思議な女との秘儀によって到達する境地とは?
密教の秘儀と思われるエロティックな儀式と日本の禅を対比させつつ、インドの貧困問題などにも言及する神秘的な一編。主人公にもたらされたのは涅槃の境地だと考えていいのだろうか? 不思議な魅力をたたえた作品です。

全編を通して著者の死生観が反映されており、小松左京のゴルディアス四部作(ハルキ文庫『ゴルディアスの結び目』所収)を想起した。読み比べてみるのも面白い。

theme : 最近読んだ本
genre : 本・雑誌

tag : ファンタジー 感想

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えんまる

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SF・ファンタジー系の小説、漫画、映画のレビューおよび、8匹のねこが生息するペットブログを展開中☆

書評の採点について

採点は10点満点です。
6・5点以上がおすすめ。
6点は佳作。
5・5点は好みによる、といった感じです。

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