ねこのすっぱ抜きサラダ 絵本

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ロスト・シング ショーン・タン 感想

ロスト・シング
ロスト・シング
posted with あまなつ on 2013.06.12
岸本 佐知子
河出書房新社(2012-06-23)
売り上げランキング: 220181

6・5点
海辺で出会った奇妙な生き物。
動物のようでもあり、機械のようでもある。
どこから来たのか、何をしているのかも知れない不思議な迷子と
その帰るべき場所を探す少年が味わうちょっぴり奇妙なアドベンチャー。

それが何なのか、何がしたいのかもわからない
得体の知れない生物を拾った少年。
飼い主はどこにるのか? 持ち主は誰なのか?
そんなことどうだって良い。
とにかく少年は迷子と出会った。それだけが物語の真実だ。
どこかノスタルジックな雰囲気をただよわせる海辺の町。
スチームパンクを思わせる、どこでもない世界が舞台。
はたして、正体不明の生き物に帰るべき場所などあるのだろうか?
何ものにもしばられない、「そういうものってのも、世の中にはあるもんさ。つまり……」と、少年の友人は語る。「ただ居場所がないものってのがさ」
誰からも見向きもされない、そんな経験はおありだろうか?
世の中からしたらどうでも良いなんて言われてしまいそうなちっぽけな存在。
それでも、必ず帰るべき場所がある。
自分を必要としてくれる人がいる。
このだだっ広い世界では、世間に認めてもらえるタレントなんてたった一握りのケースにすぎない。
それでもこの世界は、ぼくらみたいな、より大勢のちっぽけな存在でなりたっている。
彼らが見つけた居場所には、名前も知らない生き物が寄り集まっている。
そのひとつひとつが強烈な存在感を放ち、「ぼくはここにいるよ!」と、まるで大声で叫んでいるかのようだ。
ロスト・シングは、椎名誠アド・バードや、その表紙を飾ったたむらしげるの作品世界にも通じるところのある、とびっきりファニーな物語です。
本書はショーン・タンの処女作であり、作者自身の手によってアニメ化され、アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞している。

アド・バード (集英社文庫)
集英社(1997-03-11)
売り上げランキング: 159808


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theme : 絵本
genre : 本・雑誌

tag : ファンタジー 絵本 レビュー 感想 ショーン・タン

遠い町から来た話 ショーン・タン 感想

遠い町から来た話
遠い町から来た話
posted with あまなつ on 2013.06.10
岸本 佐知子
河出書房新社(2011-10-14)
売り上げランキング: 228152

6点
オーストラリアのイラストレーター、ショーン・タンの短編集。
短篇集と言っても、彼の作品は絵本に分類されています。
文字のないグラフィック・ノベルとして世間をにぎわせた「アライバル」でおなじみの作家。
本書には15編のショート・ストーリーがおさめられている。
SFファンタジー好きな方におすすめです。
星新一のような作風と言ったら良いだろうか?

どことも知れない外国からやって来た小人(?)の話「エリック」。彼が残していった贈り物はあまりにも美しい。
そして、他人から見向きもされなかった詩が巻き起こす騒動を描いた「遠くに降る雨」がおすすめ。

「ありうる世界と、ありえない世界の狭間にある、ショーン・タンだけが創れる場所。絵も言葉も、別宇宙のように見慣れないのに、故郷のように懐かしい」柴田元幸
「この作品を読んで、何かが変わりました。それが何なのかは上手く言えないけれど、変わる前には絶対に戻りたくないと、僕は心から思うのです」道尾秀介

本書の帯に寄せられた惹句です。
文章が長い分、読者層は小学校中学年から上といったところか。その一方で、絵で語る作風でもあるので、幼い子供でも眺めて楽しめるかも。ぜひ一度手に取って見てください。
なお、訳者あとがきがリーフレット形式ではさんであるので、完全な状態でお買い求めされる場合は注意してください。

theme : 絵本
genre : 本・雑誌

tag : 絵本 ショーン・タン 感想 レビュー SF ファンタジー

からすのぱんやさん かこさとし 

 6・5点

子供の頃、飽かず眺めていた絵本。いずみがもりのからすのパン屋のお話。
パン屋の子供は、白(オモチちゃん)、黄(レモンちゃん)、赤(リンゴちゃん)、茶(チョコちゃん)の4兄弟。これがまたかわいい。その4兄弟がおやつのパンを食べていると、他の子供たちが羨ましそうに見ています。そこでからすのパン屋さんは、子供たちのために、かわったかたちのたのしいおいしいパンを作ります。スターパン、いちごパン、あひるパンにてんとうむしパン。かぼちゃにでんわにすいかパンまで、多種多様なパンが見開きいっぱいに並べられている(下の画像)。この中でどれがいちばんおいしそうか、いつまで見てても見飽きない。
うわさを聞きつけたいずみがもりのからすたちが、仕事も放っておいて、我先にとパン屋に殺到します。そこでからすのパン屋さんは、子供たちの色と同じ4色の風車を立てて行列を整理します。
「もりのうえのほうをみてごらんなさい。もしかざぐるまが、ちらちらまわっているのがみえたら、そこがからすのパンやさんがいる、いずみがもりなのです」
我が家の裏手は昔、森だった。子供の頃、ぼくは自分の部屋の窓から望むその森に、風車が立ててありはしないかと目をこらし、今、飛んでいったからすはどこに向かうのかと遠く思いをめぐらせたものだった。
そんなからすに、2度連続で頭を踏まれたことがありまうす。おわり。

からすのぱんやさん

おおきなきがほしい 文さとうさとる 絵むらかみつとむ 書評

 9点

 我が家には大きな木がある。子供の目の高さに枝があり、ちょうどよく登れるようになっている。その木には甘い小さな実がみのり、祖母が果実酒を漬けていた。琥珀色の果実酒を飲んでみたい、と目を輝かせて眺めていたものだ。

 本書の主人公・かおるには夢がある。庭に大きな木があったなら、枝の上に小屋をつくって遊びたい。小屋ができたら、台所をつくって、大好きなホットケーキを焼いてみたい。
 夏にはせみが、秋にはかけすがやってくる。冬になったらストーブを焚いて寒さをしのぎ、どこからかリスがくるみを持ってやってくる。春、枝葉の先に鮮やかな花が咲き乱れ、小屋の中は素敵な香りに満たされる……。

 思い返せば、子供の頃、本書を読んでインスパイアされたぼくは、庭の木に木板を敷いて、自分だけの秘密基地をつくったものだ。それはボロボロで足場の不安定なものだったけれど、幼い日のぼくにとってはそれでじゅうぶんだった。枝先についた実を食べて、苦い種だけ下に落とす。木の根元には、小さな芽がいくつも顔をのぞかせていた。それが今では庭中に植えられている。(っていうか、増えすぎ)
 ぼくにとって本書は、人格形成に大きく影響したバイブルの一つである。
 幼い子供にはもちろん、童心にかえりたいと思っている方にもおすすめです。

たいようオルガン 荒井良二 書評

 9・5点

 絵本の王様、たいようオルガン。
 一見すると子供が描いたかのような、いわゆる下手ウマの絵なのだが、じゃあ、素人のぼくが……と袖をまくっても、なかなかどうして描けるものじゃない。本書で著者は、パワフルな下絵の上に鉛筆で絵や文字を描いている。
「くさはえてる はなさいてる ちょうちょいる とりいる くもしろい」と、こんな調子。(本文より一部抜粋)言葉のリズムが楽しくて、つい声に出して読みたくなる。
 本書の主役であるゾウバスが、細い道、狭い道、でこぼこの道を走っていると、太陽がオルガンを弾きながらのぼってくる。ここでいうオルガンというのは、おそらく日差しのことではないだろうか。ギラつく太陽光を重厚な音色にたとえているのだろう。
 バスの外では花が咲き乱れ、ちょうちょが飛びかい、うさぎが顔をのぞかせている。
 畑や橋を通り過ぎ、街が近づくにつれて、人が乗ったり降りたり忙しくなる。そうやって、バスはどこまでもどこまでも走り続ける。
 やがて日は沈み、夜がきて、ひっそりと三日月が空にかかると、オルガンは静謐な音色へと姿を変える。
 絵本の中で一番好き。荒井良二は詩人より優れた詩人だと思う。

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Author:えんまる
SF・ファンタジー系の小説、漫画、映画のレビューおよび、8匹のねこが生息するペットブログを展開中☆

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採点は10点満点です。
6・5点以上がおすすめ。
6点は佳作。
5・5点は好みによる、といった感じです。

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