ねこのすっぱ抜きサラダ 小松左京

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ゴルディアスの結び目 小松左京 書評

 8点

岬にて……孤島を訪れた日本人青年。宿の主人は記憶を失くしているが、青年が調べたところによると、彼はタカハシという名の画家であり、殺人事件の容疑者でもあった。過去に罪を犯し、国を追われたらしい島民たち。非合法なクスリを吸ってはトリップし、宇宙を、内宇宙を彷徨する。
ゴルディアスの結び目……マリア・K、18才。自分を弄んだ男を噛み殺し、こん睡状態になった。彼女の額からは角が、口からは牙が生えている。”憑きもの”と呼ばれる症状だ。他人の意識に侵入し、崩壊した精神を復元するサイコ探偵が今、マリアの精神にアプローチしようとしていた。次々と明らかになる惨状。悪夢のような精神世界から彼女を連れ戻すことができるのか?
すぺるむ・さぴえんすの冒険……「超越者」による究極の選択、宇宙の真理を知るために220億の人命を賭けるか否か? ミスター・Aは散歩中、リニアモータートレインに轢かれそうになった子供を助ける。それは彼の人柄を調べるためのテストだった。なぜそんなテストが必要なのか? 超越者の正体は? 作中で暴露される世界背景に、そして衝撃的なラストに驚愕を禁じ得ない。
あなろぐ・らぶ……神の庭に囲われた一組の男女。宇宙とは、性行為とは、愛とは何か? なにゆえ、ヒトは風景に、宇宙に、異性に対して美を感じなければならないのか?

 小松左京の作品中、もっともスリリングな短編集。人間とは何か、宇宙とは何かを考えさせられる。中でも「ゴルディアスの結び目」は、他者の心の中に入り込むというサイコダイバーものの先駆けである。映画「ザ・セル」も同じように犯罪者の意識の中に入り込み、治療を行うというものだが、スケールの大きさは比較にならない。しかし、悪夢的な世界観はよく似ているので、興味のある方はそちらもどうぞ。



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果しなき流れの果に 小松左京 書評

 9点

 白亜紀の砂岩層から出土した、永遠に砂の落ち続ける謎の砂時計。発掘現場へと向かった野々村だが、一人、また一人と関係者が失踪する。ついに魔の手は野々村にまでおよび、走行中のタクシーから忽然と姿を消してしまう。それは、時間と空間をまたにかけた壮絶な戦いのはじまりにすぎなかった。
 時空を管理する側とされる側。なぜ、どうして、時間の壁を越えてはならないのか? どうして歴史を変えてはならないのか? 時空を管理する者とは? 人類とは何か? 自由とは何だ? 人類を管理する、より高次な存在に対する強烈な反抗を描く超大作。SFファン必読の書である。

 __ワイドスクリーン・バロック__形容しがたい壮大な物語を指す言葉である。ムリヤリ説明するとしたら、ひとつの小さな出来事をきっかけに、宇宙全体を左右するようなとてつもなく壮大な事件に発展してゆく物語、といったところだろうか。
 読めば読むほど、ページをめくる手が止まらなくなる。一度読んだだけでは全体像を把握できず、もう一度、さらにもう一度と、何度も読み直してしまう。特に、本書「果しなき流れの果に」は、時間がテーマになっているだけあって、そこここに伏線が張りめぐらされており、再読したくなること必至。しかも、読み飽きないところが素晴らしい。
 「SF」と聞いて、難しいだけの子供の読み物だと思っている方も多いだろう。しかし、本書はただのSFではない。失踪した主人公を信じて、いつまでもいつまでも待ち続ける婚約者の姿は、下手な恋愛小説よりいっそロマンチックで感慨深い。これはSFであると同時に、愛の物語でもある。かつて、小松左京がとあるインタビューに応えて、こんなことを語っていた。「SFっていうのは、ロマンチックにしようと思えばいくらでもできるんだ」。その言葉の真意が本書に込められているのではないだろうか。ぜひご一読あれ。

SF界の巨匠・小松左京死去

   

SF界の巨匠、小松左京が死去。
享年80歳。死因は肺炎だという。
日本沈没」の作者と言えばわかるだろうか。
マンガ界で言えば、手塚治虫が死んだと言ってるようなもの。
今で言うと、「ワンピース」の尾田栄一郎ってところだろうか?
読書をはじめたばかりの中学生の頃、ぼくがどっぷりと
SFにはまるきっかけになった「果しなき流れの果に
の作者であり、長年にわたって日本SF界をリードしてきた
大物の訃報である。
右のサイドバーに設置したオールタイム・ベストの欄にも
「果てしなき流れの果に」と「ゴルディアスの結び目」を
ピックアップしてある通り、今でも小松氏の本はぼくにとって
特別な位置を占めている。
結局、大作「虚無回廊」は未完に終わってしまうのだろうか?
他の作家がつづきを書くとしたら、誰になるだろうか。
日本沈没の続編を共著した「谷甲州」か、
それとも、ハードSFの雄「野尻抱介」あたりになるのだろうか?
林譲治」の可能性も捨てきれない。
それにしても、ウウム。。。感慨深い報せだった。

   

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6・5点以上がおすすめ。
6点は佳作。
5・5点は好みによる、といった感じです。

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